ファーストトレイン「諭吉っちゃんの畑」の日記 2009年版


こんな人が野菜を作っています!
この人が諭吉っちゃんです。得意の照れ笑いで。
度々ファーストトレインのディナーに登場する「目の前の畑のゆきっチャン(福沢諭吉の諭吉って書くんですよ)」というオジサンが作るジャガイモが、その畑で採れたものです。
諭吉さんはパッと見た感じは恐そうなんですが、この辺一体の大地主であり、笑うととても可愛らしくて、実はとても照れ屋さんです。トラクターに乗って作業している諭吉さんの姿がよく見られます。エンジ色の帽子がトレンドマーク。もっと驚いたのが“骨董好き”という隠された一面にウフフ。古いレコードに、蓄音機、昔の職人さんが手掛けた古民具に目がないそうです。こんな諭吉さんのことを知ってもうと、ますます諭吉さんの作る高原野菜の収穫が楽しみになるのではないでしょうか。
雨の後の雑草刈りは欠かせません。トウモロコシを大きく育てるために、そして夏にこの畑に収穫体験に来て下さる皆さんが畑の中を歩き安いように、という優しい心遣いに諭吉っちゃんの優しさを感じるのです。
諭吉っちゃんのお手伝い係
「くさかりめい&くさかりまさを」(※ヤギ)
ウフフ、私に名前をつけさせてくれました!! トールペイントの名札をつけてます。

▼あいのはらのハートが一つになって行動する住人地図
 
※見かけたら声をかけてみて下さい。

▼畑日記
2009年も収穫する野菜の成長を報告していきます。

8月13日
またもや3時のチェックイン開始の10分前に電話です。館内を走り回る私に「おう」と畑からファーストトレインに向かって電話をかけているのは諭吉っちゃんです。これから皆さんをお迎えしなければならないのに、いつも諭吉っちゃんは諭吉時間で困ります。ま、いつものことなので「へぇ、じゃがいもがごろっとあるぞ」に私の心も動きます。でももう畑に出向く時間はありません。「気持ちは嬉しいケド…」と受話器を片手に話しながら玄関のドアを開けると、庭のパラソルの下に腰掛けて、コンテナいっぱいのじゃがいもを足下に置いてニマニマしてる諭吉っちゃんが居るではありませんか。"モウ、ホントに怒るヨ"と言いながらも笑ってしまうのでした。"オウ、しっかり頑張って"と。諭吉っちゃんなりの精一杯のエールだったようです。

8月9日
お客様がチェックイン前、支度でドタバタしているファーストトレインのベルが鳴ります。
「へえ」と、顔を出すのは諭吉っちゃんです。
「忙しいだか。」判ってて聞くんだから。
手にはトウモロコシを持っています。
「明日からお客さん、畑に案内するずら。へえ私のおやつに一番に持ってきただ。」ちょっと眉間にシワが寄ってた私の顔も緩みました。
「そうだったのね。有難う。ゴメン、チェックイン前でバタバタしてるから、ちょっと怖い顔してたでしょ。」と、いうと「オオ、悪かったな。病気しないように・・。」なんて、労ってくれました。有難うね。ウン、諭吉っちゃんのトウモロコシ食べて、この夏も乗り切るわよ!!

8月4日
諭吉っちゃんのトウモロコシは、この夏の長雨にも負けず食べごろまでにいよいよ秒読み段階になりました。
雨が上がった途端「へえ!」と、またもや畑からファーストトレインに向かって声が響きます。
お客様をお見送りする為に、手を振っている私を待ち構えていた様子です。
「ズッキーニが鬼になってるぞ」何のことだか。
近づくと、なあんだ!いっぱい出来てるってことね。
ホント、諭吉語を解読するには私もまだまだ修行が必要です。
エプロンを広げた中に、ドンドン山になるズッキーニ。
「諭吉っちゃん重いよ〜。」と言うと「へえ、これくらい食えし。
体が持たんぞ。」ですって。それにしても、立派に育ったズッキーニ。
全部で20本もありました。

7月23日
諭吉っちゃんが新しい軽トラを買いました。
銀色のボディで今一番のご自慢です。
わざと、ファーストトレインの前まで乗り付けてみんなに「新しくなったの??」と、言って気が付いてもらうのが嬉しくて仕方ありません。
特に、常連さんにそれを言ってもらえると、トラックの後ろの荷台から必ず何かを出して「へえ!」と、鼻の穴を膨らませて早くに出来た大根やズッキーやブルベリーをくれるのには笑えます。
ええ、皆サンも是非「わあ!トラック新しくなったの?」って言ってみて。
私が言った事はナイショよ。うふ。

7月14日
またもや 「ヘエ」が 畑から ファーストトレインに 向かって響いてます。手を振ったら、「ズッキーニが 出来てるぞ!取りにコォー」と続きました。いつの間にやら 花咲くズッキーニに トウモロコシは 腰の高さも越えていました。「コレも今年は近いぞ、いつも見てるから ワカルら?」とジャガ芋の葉を指差してニマニマしてます。エエ!楽しみにしてるんですから!!「桑も はよう取りにコンナラ鳥のえさに なっちもうぞ、」七月になると 諭吉ッチャンの畑は、お楽しみがいっぱいで、 いつもなかなか ペンションに戻れません。ヒマワリも 蕾がつきはじめていました。  私が今年 どうしてあんなにも、ヒマワリにこだわっていたかを諭吉っちゃんに 話しました。そうよ、夢実に一番大きく 咲いたのを アゲてョ!お願いね!

6月23日
昨日まで沢山雨が降っていました。今朝は朝から雲ひとつ無い青空に諭吉っちゃんの畑には爽やかな風が通り抜けています。
諭吉っちゃんにこの間のお礼を言わなくっちゃね。
「ゆきっちゃ〜ん」と呼ぶと畑から出てきてドサッと草に腰を下ろしてニマニマしてます。
「こないだご馳走さん。」、「オウ、また皆は夏に来るだか?」
諭吉っちゃんも、みんなに会いたいのです。
トウモロコシの苗達もヒマワリに縁取られて、雨上がりの青空に光っていました。

6月21日
常連の大御所陣が集まっています。
庭のベンチで清里広報部長のキヨさん山崎の会会長なべチャン、クルクルの会寿美さん、昭和40年会小林会長が諭吉っちゃんの畑を眺めながらティータイムです。
畑から諭吉っちゃんが「へえ!」、諭吉っちゃんも、いつもの常連陣の顔はしっかり頭に入っています。
諭吉っちゃんの畑には、モチロン未だ苗達が頭を出す生育中。
諭吉っちゃんたら、皆にもちゃんと昨年のトウモロコシをプレゼント。
ありがとね。最近ちゃんと皆サンにも気を遣ってくれるので嬉しいわ。

6月9日
朝、宅急便で北海道の夢2達に、荷物を送った直後に諭吉っちゃんから電話が掛かってきました。「へえ、ひまわりの種は、いるだか?」諭吉っちゃんったら、ちゃんと覚えていてくれたのです。ひまわりの種のお守りのことを。でも、たった今、宅急便のトラックが行ったばかりです。有難う、諭吉っちゃんの、ひまわりの種は、上空からも見えるように諭吉っちゃんの畑の真ん中に植えて、一番大きく花が咲くように育ててね。今年のひまわりは、とっておきの願いが、こもったひまわりです。

6月4日
畑に見えたはずの諭吉っちゃんが、何故か使い込んだ電動ドリルを手に持ってファーストトレインの玄関にやって来ました。「へえ、イルだか?」と。オーナーを呼んでくれ、充電させて欲しいということかな?と、思ってオーナーに声を掛けながら「どうしたの?」と、返事をすると、「新しいのを買っただ」とニマニマしながら私に手渡すのです。「???」そうです、諭吉っちゃんの言葉の短い日は、難易度の高い読みが必要なのです。「イル」は、この電動ドリルを私にあげようか?ということだった様子です。オーナーが出て来て、「お茶呑んで行きや!」と、庭のベンチに誘います。何てことはありません。遊びに来るきっかけに畑にはまだ「わたしのおやつ」が、種から5センチほど発芽したばかりなので、「手ぶら」を気にしていたのです。そんなに気を遣う仲じゃないじゃん!目の前に広がる畑を眺めながら夏へ向かう景色を想像し、それをネタに小1時間、一緒にお茶を飲みました。

5月25日
今年もいよいよ諭吉っちゃんの畑に、トウモロコシの種たちがスタンバイしました。
うふふ、楽しみ!ええ、モチロンこの夏も皆さん一緒に畑に行きましょうね。
種植えが終わった後には、諭吉っちゃんが昨夏のトウモロコシを冷凍して大事に取っておいた物を、「へえ!秘密のおやつ」と、こっそりと軽トラの後ろに積んで持って来てくれました。今年も夏に向かってこの「へえ!」を何度聞くのでしょうか。