駄菓子屋さんショーケース
小さい頃わたしの ばあちゃんのお遣いにはお駄賃が貰えました。
 それを持ってまた近くの駄菓子屋さんに行くのはとっても楽しみで掌の金額の範囲で買える物をこまごまザル----にいれては戻し悩みました。
 ようやく決まったらお店のおばちゃんに声を掛けます。
  すると、ショウケースの向こうから出てきてくれます。
 あのショウケースに入っているのは箱に入ったお菓子で掌のなかの金額では買うことが出来ません。
 ショウケースに入っているお菓子はばあちゃんと一緒に行った時だけ買ってもらえる特別なお菓子がズラリとならんでいました。ばあちゃんと一緒に行くと「どれにするの?ひとつ?もう一つ?それでええの?」と言って開けてもらえました。
 このショウケースは今は亡きばあちゃんの声が聴こえてくるかのようです。

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