とうとう手に入れることができました。私を雑貨にこんなにも夢中にさせた原点がこれなの。私が幼稚園児時代に、ある日隣に座っていた男の子が先生の油性マジックでイタズラして、イスに座ったまんま少し足を開いてそのすき間に仮面ライダーの絵を落書きしたのです。先生に見つかってスンゴク怒られていました。幼稚園が大好きだった私は大人になって母園に就職したのネ。その時は仮面ライダーのおイスのことはすっかり忘れていたのですが、卒園式の準備のため講堂へ保護者のイスを出しに入った時に、ナント、あの仮面ライダーのおイスが残っていたのです。 |
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その頃私の教え子が使っていたのは鉄パイプのついたおイスでしたが。プラスチックのオモチャやブロックは割れたりすると捨てられてしまうけれども、木の物はいつまでも残ることができるのネ、ととても感激。それから木のオモチャや小物に夢中になったのヨ。でもいつの頃から木のおイスからパイプのついたおイスに変わったのかしら。私の記憶では小学校低学年はまだ木のイス。先生が『姿勢!』と発礼すると、後ろの背もたれに手を回して背筋を伸ばしていました。それから自分の雑巾を足元の棒に引っ掛けておかなければいけませんでした。あと時々イスの釘が出てて、毛糸のタイツをはいていたら引っ掛けて破れたり、3〜4年生のある時、「みんな大きくなったので新しい机と共にイスがやって来ました」と今のパイプ付きイスに変わったのかナ。どうしてこんなにこのイスが懐かしく愛おしいのでしょう。再びこの木のおイスに巡り会った時、思わず涙が出てしまいました。 |
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