ファーストトレイン「諭吉っちゃんの畑」の日記 2013年版


こんな人が野菜を作っています!
この人が諭吉っちゃんです。得意の照れ笑いで。
度々ファーストトレインのディナーに登場する「目の前の畑のゆきっチャン(福沢諭吉の諭吉って書くんですよ)」というオジサンが作るジャガイモが、その畑で採れたものです。
諭吉さんはパッと見た感じは恐そうなんですが、この辺一体の大地主であり、笑うととても可愛らしくて、実はとても照れ屋さんです。トラクターに乗って作業している諭吉さんの姿がよく見られます。エンジ色の帽子がトレンドマーク。もっと驚いたのが“骨董好き”という隠された一面にウフフ。古いレコードに、蓄音機、昔の職人さんが手掛けた古民具に目がないそうです。こんな諭吉さんのことを知ってもうと、ますます諭吉さんの作る高原野菜の収穫が楽しみになるのではないでしょうか。
雨の後の雑草刈りは欠かせません。トウモロコシを大きく育てるために、そして夏にこの畑に収穫体験に来て下さる皆さんが畑の中を歩き安いように、という優しい心遣いに諭吉っちゃんの優しさを感じるのです。
▼あいのはらのハートが一つになって行動する住人地図
 
※見かけたら声をかけてみて下さい。

▼畑日記
今年は春が一進一退しながらやってきました。突然の気温大上昇に諭吉ちゃんも、慌てる慌てる。マルチを急いで貼りあげて苗の準備です。さてさて、今年の諭吉ちゃんの畑は、どんなドラマが繰り広げられるかしら。始まり始まり…。


8月31日
 今日でお客様にご案内する諭吉っちゃんのトウモロコシの生食体験が最終日です。
毎月来てくださっていて、明日がチェックアウトの連泊の小野田ファミリーにも、今日のうちに、是非とも行ってもらいます。
畑から戻ってきた、ルミさんの手には例の「美人にしかあげないヒマワリ」です。
ウフ、やっぱり思った通り。ほんっと、美人に弱い諭吉っちゃんなんだから。
畑に行った皆さんを見送って、玄関を閉めて魔女の時間に入ろうとした途端、電話です。
「ヘェ、皆帰っただ、わたしのオヤツ食うぞ。ヘェ来ぉし。」イヤイヤ、今からが客室のメンテナンスに仕度の為の次のお客様を迎えるための時間、誰にも秘密の重要な魔女の時間です。「諭吉っちゃん私のかわりに食べておいてよ。」と、返事すると「へぇ、今日で終わりになるからどーでも誰かさんに食べさせたいつーこん。炭足して焼いてるからすぐに来ぉ」と、一方的な諭吉っちゃんです。「じゃあ、終わったらね」、と、返事をしました。30分もしないうちに、また電話が鳴ります。「へぇ、ナニやってるだ。もう済んだだか?濱ちゃんも呼んでこぉし、」イエイエ未々ですよ。何年経っても、何回説明しても私の魔女の時間を忘れちゃう諭吉ッチャンです。


 
8月25日
 早朝から雨が降っています。諭吉ちゃんの畑に朝からの雨は久しぶりです。しかしお客様達は夕食にお出ししている諭吉っちゃんのトウモロコシを生食できるのを楽しみにされています。そんなことをオーナーと朝食準備をしながら話していると、諭吉っちゃんから電話がかかってきました。「へぇ、今日雨んなか、どうするだ?行ってやってもイイゾ!」
「待ってたよ!その言葉。気にかけてくれてるんだ。イイトコあるじゃん諭吉っちゃん。皆行きたいと思うよ」と言うと、「テヘヘへ、へえ、調子くれてろ、8月済んだらアレだかんな。」有り難う有り難う。仕方無い、ちゃんと手拍子付きで付き合うよ!諭吉っちゃんの唐獅子ボタンに。フゥー。


 
8月24日
 永遠の遊びの天才少年が神戸からバイクで遊びに来て下さっています。大夢と唯一男性で諭吉博物館に、招待を受けたFT軍団の常連の大御所です。勿論、畑に…ですが、ぐるりと張り巡らせた鹿避け電熱線で大型バイクで入って行けません。「今回は、ここから見といて、また次にするわ」
諭吉っちゃん、永遠の遊びの天才少年がまたまた来て下さってたのよ。


8月22日
 諭吉っちゃんの今シーズンのトウモロコシはまだまだありますとも。
実もパツパツに揃っていて最高!
朝、梅ちゃんが、焼きとうもろこしにしてファーストトレインにもって来てくれます。
「毎日同じモノで悪いねー。」イヤイヤ、私のおやつはこれが一番嬉しいわよ!
え、諭吉っちゃんは?って?今や店頭で探しても見つからないカラフルパラソルの下でデンと座って梅ちゃんがファーストトレインまでとうもろこしを運ぶ様子を見張ってますとも。ところで、お客様がチェックアウトして畑に案内する時間が9時から10時の約束になっているのですが、10時になったら、瞬く間に軽トラに乗っておやつを食べに家にかえる諭吉っちゃんを、大声で「待ってー、諭吉っちゃん、今すぐ行くから!」と、畑にひき止めておくのが大変です。いつもならの、常連さんとの名残惜しいひとときも、諭吉っちゃんの畑越しに無事にお客様が畑に辿り着いたか、とうもろこしを食べてもらえたか、見守る時間になります。畑越しに、とうもろこしを手にしているお客様に胸を撫で下ろします。夏休みは、畑に向かって手を振るチヅルさんです。


 
8月10日
 朝、梅ちゃんが「明日からねー」と、やってきました。そうです、諭吉っちゃんの畑のとうもろこし収穫の手伝いに来ている梅ちゃんです。
畑の中には、何やら怪しいパラソルが二つ。何とも景色に不釣り合いなパラソルです。
でも、これこそが諭吉っちゃんの「トウモロコシが実った!」サインです。
さあ、食べに行きましょ!


 
8月8日
 諭吉っちゃんが、茄子を提げて畑からやってきました。
「 へぇ、モロコシが、もう少しだぞ!」
待ち遠しい待ち遠しい、あの甘味と食感が口の中でも甦ります。「今年はへえ、デンボクもしっかり張っただからな、鹿にもハクビシンにもヤられてないからな、期待してイイゾ」に、益々期待は膨らみます。
その代わりに鹿がオーナーの「勝三のお庭」のラズベリーの葉っぱを食べに来ています。牧草があるのにどうしてかしら。
ちょっと複雑な気持ちです。
それより、バラ君にイタズラしたら、怒るけどね。「1日中立って見張っておくわよ!」ナンテ言ってたら、「おー、誰かさんの事鹿も恐いの知ってらさよ、」ですって。失礼しちゃうんだから。
「モロコシ、10日には大丈夫ダナ、」だ、そうです。ウフフ。


 
7月31日
 7月最後の今日、諭吉っちゃんの畑のとうもろこしも穂を伸ばして実を膨らそうとしています。ズッキーニが毎日沢山とれます。
またこれがまた最高!
皆さんのディナーにも、勿論です。
そんななか、ジョージさんも、フィールドバレエの準備に忙しい中、軽トラにセロリにブロッコリーに紫キャベツを積んで持ってきてくださいました。スゴイスゴイ清里四天王の野菜達!!
今日の皆さんにたっぷりとフィールドバレエに行く前に食べていただきますね。
どうぞお楽しみに!


 
7月16日
 連休中にお出かけいただいていた、最後のお客様を見送って、ふと畑に目をやると諭吉っちゃんがむこうから手を振っています。
畑越しに「へぇ、今年は順調にできるぞー」
と諭吉ちゃんの声が響きます。夏休みも、もうすぐ。「諭吉ッチャーン、頼んどきますー」って返事したらいきなり「やだ」ですって!ずっこけちゃうじゃない。
照れちゃって素直じゃないんだから。
ま、いいか。トウモロコシの丈がもうすぐ諭吉っちゃんを隠してしまいそうな位、伸びてきました。


 
7月4日
 只今、ファーストトレインの庭でバラのオープンガーデンを開催中です。
振興会ニュースを見てくださった方、お客様の紹介で来て下さった方で諭吉っちゃんの畑の向い側のFTの小さな庭には誰か必ずいらっしゃって下さっています。3時からは宿泊のお客様の為に私達も急いで衣装のおめしかえに…と、館内に入った途端、早速玄関のベルがなりました。
これには私も大慌て。口紅を引き直して、お客様お迎え用のヘアスタイルチェンジの夜会巻きが間に合いません。
宿泊のお客様が早目に到着されたのかと魔女パワー全開で変身して玄関に向かうと、誰も居ません。
ドアの前にはラディッシュとカブが置いてあり、庭のベンチに諭吉っちゃんが、座ってニマニマしてます。
「へえ、今日のは終わっただか?」
畑から見てたのね。
イエイエこれから本業でございますが…。
ちょっと待て、そっか。ラディッシュとカブを持って来てくれる為に、様子を見ながら待ってたのね。有り難う、諭吉っちゃんなりに気を使ってくれたのね、良いとこあるじゃん。
「まだあるぞ。これじゃ足りんら?まだ要るら。へぇ畑行くぞ」ってオーナーを連れて行っていきました。
7月の諭吉っちゃんの畑にはラディッシュを皮切りに夏野菜がいよいよです。


6月29日
 雨が降ってる畑には諭吉っちゃんの姿がありません。ヤレヤレ「へぇ!」が聞こえなくて済むと思いきや早速鳴り出す電話、諭吉っちゃんです。案の定鼻息しか聞こえなくて「諭吉っちゃんデショ?」と、言ってみると恐れ入る事に「おー、他に誰がいるだ!」なんて威張ってます。
何とも怪しげな声に続く言葉がこれまた、「へぇ雨が降ってりゃバラの手入れは出来ねぇら、家にこーし、ニジマスとモロコシがへぇあるぞ。」イヤイヤ、トウモロコシは未だ未だでしょうに。「おー、去年の冷凍したのがあるつーこん。つべこべ言わんで早くくりゃ良いさよ。」と言って電話が切れました。またもや例のやつが?仕方なく覗きに行くと家の前に雨の中、パラソルまで立っていて開け放った縁側から諭吉っちゃんの唐獅子ボタンが聴こえます。今日は近所のアゼチャン夫妻も被害に?合っていました。
畑のトウモロコシは雨のお陰で丈を伸ばし始めました。


 
6月4日
 諭吉っちゃんが「へえ、雨が降らんでカラカラさよ。」と、やってきました。
昨日、学生に種蒔き指導をしていた諭吉っちゃん、カラカラの畑に大弱りです。
軽トラに農業ポリタンクに水を汲んで撒いてもあっというまに渇き切ります。「真夏みてえだよ。」と、疲れ果ててとうとう腰を下ろしてしまいました。こんな時はオーナーも作業の手を止めて諭吉っちゃんの話し相手になります。


 
5月13日
 諭吉ちゃんが慌ててマルチを貼りあげ終わって機械の音が止んだと思ったら、ファーストトレインの電話が鳴り出しました。
予感的中、電話の主は諭吉っちゃん。
「へえ、終わっただ。」エエ、目の前で見てたわよ。畑からしゃべってる声がそのまま受話器から聞こえてて電話の意味がないんじゃないの?と半分呆れて受話器から口元をはずして畑にむかって手を振りました。
「アイス食うだか?」まあ、何ですって!
いやいや、コレに釣られてちょっと待て…。「それってもしや例のやつ?」と、聞きかえしてみると「ほうよ、」ヤられた〜。ま、夏に向かってこの夏も頑張って貰うので付き合うか!です。
出ました、諭吉っちゃんの赤い靴です。

新曲レパートリーは、唐獅子牡丹。2曲目には耳の中が何だか変…神様〜助けてー。


 

『過去の畑日記』